BETとのコラボ - パート1

私たちのソーシャルメディアをご覧になっている方はご存じだと思いますが、私たちはコラボというものに大きな価値を見出していますので、毎年このような学びのあるコラボでの仕込みができるよう尽くしています。国内外のブルワリーはもちろん、料理人やビアバー、新聞社などとも一緒に仕込みをしました。そして今回はなんと、2007年に設立され、現在は日本有数の醸造機器・原料メーカーであるBETとのコラボです。

Markus Luczynski、守谷光信、Sebastian Hohentannerをはじめとする真摯なチームに、タンク、麦芽、オンラインテイスティングセミナーなど、あらゆる面でお世話になっています。Sebastianが主催したKBCに関するセミナーの準備をしている中で、具体的なコラボのアイディアが出来上がってきました。彼は、今はもう造られなくなったWiess(Weissではない)というドイツのエールを復活させたいと提案しました。これはケルンの地域に根付いているケルシュというスタイルのビールの元になったものです。私たちが普段造っているスタイルではありませんが、日本だけでなく、ドイツでもお目にかかることができないビールを造る機会を逃す手はないでしょう!

詳細は追ってご説明しますが、「様々な伝統的な要素を組み合わせて造るハイブリッドなビール」という多くのKBCのビールとは異なり、今回のテーマは「失われたスタイルを伝統的な手法を用いて再現する」ということでした。原材料と仕込みの方法は伝統を踏襲していますので、初めてのことも多い分、学びも多かったです。発酵が終了したばかりではありますが、今のところ、ユニークで良い仕上がりになる兆しが感じられます!