京都醸造の歩み

2005年に青森で出会ったベン・ポール・クリスの3人は、バリエーション豊かなビール文化を日本に根付かせたい、そして国内のクラフトビールシーンを盛り上げたいという想いを胸に、2015年春、京都市南区で京都醸造を立ち上げ、独自のビール造りを開始しました。

当時は日本国内でまだ珍しかったベルギーの酵母を使ったスタイルを中心に幅広いビールラインナップを展開し、創業から数年間は、全国のビアバーや飲食店へ樽生ビールを販売。その後、2021年にはより広い流通に適した缶商品の本格的な生産を開始し、取引先も拡大、全国のクラフトビールファンのみならず、これまでクラフトビールを飲んだことがない方々にも気軽に手に取っていただける存在へと大きく歩みを進めました。

そして2024年、ヘッドブルワーとしてアメリカの著名な醸造所でビール造りに携わった経験をもつジェームズが加わったことを機に、既存製品のアップデートに加え、新たな製法や素材への挑戦を積極的に進めています。

創業から10年を迎えた2025年5月には、東本願寺の東門に位置するお東さん広場にて、記念イベント「なみなみと」を自主開催し、共に出店してくれた全国20の醸造所仲間や参加したビールファンと喜びを分かち合いました。

10年という節目を迎えましたが、引き続きベルギーの酵母とモダンホップを掛け合わせた定番製品をはじめ、伝統的な二次発酵製法を取り入れたビールや果実の酸味を活かしたサワーエールなどで京都醸造らしい味わいを日々追求しながら、同時に熟成用セラーコンテナの増設や、遠心分離機・脱気水製造装置の導入、そして外国産ホップの直接買い付けなど、ビールの品質や味わいの向上のための設備投資や活動を旺盛に進め、私たちにしかできないビール造りを極めようとしています。