大切にしていること

脱「とりあえず」

私たちのビジョンのひとつに、「“とりあえず”ではなく、しっかり考えて行動するコミュニティ」があります。

そこには、宣伝や空気に流されず、自らの選択が持つ力を理解し、本質的な価値を追求する人々がつくる社会という、私たちの理想が投影されています。

選択肢や情報があふれるこの時代、「とりあえず」という言葉は、考える手間から解放してくれる便利な魔法の言葉です。

しかし、もし皆が何も考えずに、ただ利便性やスピードだけを追求する世界になったらどうなるでしょうか。  その問いの瞬間から、ふと立ち止まり考えて行動する人が生まれ、それに共感する仲間が一人でも増えた時、本質を大事にするコミュニティーが産声をあげます。

私たちは、一人ひとりの選択には、想像以上の力があると考えています。

 

コミュニティへの取り組み

ビールには、人々を引き寄せ、楽しませる力があります。
そこにビールがあるだけで、見えない壁が自然と取り払われ、笑顔が生まれ、互いに影響し合う。そして、その良い影響は、ビールに直接関わらない人たちにも広がっていきます。私たちは、「美味しいビール造りにとどまらない」という社内スローガンを掲げ、これまでさまざまなコミュニティへの取り組みを行ってきました。

コロナが猛威をふるい社会がピタッと止まるほどに活動を止めてしまった2021年、私たちはその影響をまず受ける飲食店、そこで働く従業員の方たちに何かできないかと考え、京都の一部の飲食店の方たちと一緒にビールを企画し、造りました。人と人がたすけあって生きていくというつながりの想いを込めて「輪」と名付けられたそのビールの利益分は、京都の飲食店協会へと寄付され、収入が減ってしまった労働者の生活の一部に使われました。

また、コロナ禍で第一線に立ち人命を救うために必死に戦っていた医療従事者の方々へは、緊張を解いてほっと一息つく瞬間にビールをと、「感謝」という特製ラベルを巻いたビールを8千本近く用意し、京都市内にあるいくつかの医療機関へ配りました。

直接的なサポートだけでなく、京町家の保存に取り組む団体や、森林保護に取り組む組織、またある時は子ども食堂や男性特有の病気啓発を行う団体などへ、ビールの利益分を寄付し、さまざまな組織の活動の支えの一部にしてもらいました。

また、2024年1月に起きた能登沖大地震で大きな被害を受けた石川県へは、義援金の寄付だけでなく、「望み」という被災者の方へ送ったメッセージをラベルに施した特製ビールを造ってお届けするなど、1年半の内にのべ15000本以上の缶ビールを提供してきました。

人と人がつながり、助け合い、強い絆をもったコミュニティがひろがる。私たちが造るビールは、ただの液体ですが、引き寄せる力を持ったその不思議な力をもつ”液体”が、栄養や酸素を身体のすみずみにまで届ける血液のように、人と人がつながり、助け合い、強い絆をもったコミュニティが存続していくきっかけや助けになれると信じ、さまざまなコミュニティへの働きかけを続けてきました。ビールには、やっぱり人々を引き寄せ、楽しませる力があるのです。