スポットライト - Coyote

COYOTEについて

このメキシコをテーマにしたビールで"コーヒーを使いたい"という希望がジェームズから挙がった時に、寸分も置かず、ピン!とあるお店が頭に浮かびました。それが、ここ京都で中米のエルサルバドル産コーヒーに特化し、自身で厳選、焙煎する気鋭のロースタリー、COYOTEさんです。

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オーナーの門川さんは、元々、エルサルバドルで1年半ほどコーヒー栽培・製造にまつわるお仕事に従事され、ACOPACAという現地の生産者組合の一員になるほど、エルサルバドルのコーヒー事情に精通されている方。今でも毎年、現地を訪れ、自身で厳選したコーヒーを持ち帰り、京都のコーヒーファンに素晴らしい味を提供し続けています。

ジェームズを引き連れCOYOTEを訪れた私たちは、門川さん監修の元、スタウトに合うコーヒー豆を選ばせてもらいました。まず5種類の豆といくつかの異なる焙煎度合いで候補が上がり、数時間に及ぶ選定の末に白羽の矢が立ったのは、Don Jaime Pacas Naturalの中煎り。

Pacas(パカス種)は、エルサルバドルで発見された、ブルボン種が突然変異した、現地では歴史の長い土着の品種で、これに生産者であるハイメさんが持つ豆を少し発酵させる(ナチュラルプロセス)製造技術を組み合わせることにより、複雑で非常に豊かな風味と甘さのあるコーヒーに仕上げられています。

元々、この豆は浅煎り(Light Roast)として商品化されていて、ベリーやオレンジのような明るい印象の果実味にホットチョコレートを思わせる余韻の長い甘みが特長だそうです。これを私たちのビールに合うようにするため、苦みは抑えつつ、さらに程よいロースト感が出る、中煎りで仕上げてくださいました。

このCOYOTEさんのコーヒーとともに出来上がった一昼夜は、ホワイトミルクスタウト編、コーヒースタウト編ともに、私たちが造った中でも自信を持ってベストといえるほどのスタウトに仕上がりました。