会社概要
京都醸造株式会社(以下KBC)は、2015年に京都駅からみて南西部にあたる西九条でビール造りを始めたクラフトビール醸造所です。ベルギーの伝統的な醸造手法と、現代のアメリカで火が付いたクラフトビールムーブメントから強く影響を受け、多種多様なスタイルのビールづくりに挑戦しています。また、取り組みはビール造りにとどまらず、地域社会、コミュニティへの貢献にも使命感を持って力を注いでいます。

会社の現状 2024年、アメリカの著名なブルワリー「Stone Brewing」や「Ballast Point」で10年以上の醸造経験を積んだアメリカ出身のジェームズを新しいヘッドブルワーとして迎えました。 ジェームズの着任後、既存の商品ラインナップの刷新に加え、自社QAQCラボでの品質検査を活用し、クラフトビールの弱点である賞味期限を延ばすための取り組みを本格化させるなど、より高品質なビールを世に提供するための設備投資も積極的に行ってきました。

2024年の年間生産量は約30万リットル。現状、ブルワリー内における設備スペースは最大限に広がった状態であり、今後は効率化とチーム個々の能力強化に注力します。これから3~4年のうちに現施設での年間生産量は50万リットルに達し、今後の成長のためによりスケールの大きな拠点の確保にも取り組んでいく予定です。 

募集背景 
現在の醸造チーム構成は、醸造アシスタント3名にリードブルワー1名、ヘッドブルワー1名の計5名。(現在アシスタント1名を選考中) 現在のリードブルワーは、2026年3月にオープン予定の京都醸造初となる直営店や京都市中心部での追加出店準備に携わるため、現職から離れる予定です。 そこで、経験豊富な醸造担当者を新たなリードブルワーとして迎え、日々滞りなく品質の高いビールを生産する体制を維持し、醸造チーム全体の管理を任せたいと思っています。

チームと醸造設備
・6人の生産チーム(ヘッドブルワー・リードブルワーを含む)※2026年に7人目を採用予定
 ・15USバレル(1,750L)
 ・2槽式ブルーハウス
 ・1バッチ発酵タンク7基、2バッチ発酵タンク6基、1バッチ熟成タンク2基、2バッチ熟成タンク2基
 ・半自動ケグ洗浄充填機、半自動6ヘッド缶充填機
 ・遠心分離機(インラインCO₂ドーザー付き)、脱気水システム、ドライホップユニッ ト
・品質管理ラボ(PCR機器、セルカウンター、CO₂/溶存酸素メーター、CMC-Kuhnke製シーム検査システム装備。2026年にAlkolyzer導入予定)

職務内容
製造部門を以下の4分野に分け、それぞれ専門性を高めることでチームメンバーが各所で責任を持って担当できるようトレーニング・育成しています:
・醸造(Brewhouse)
・発酵管理・セラー(Cellar)
・充填・パッケージング(Packaging)
・品質管理(QAQC)

今回募集するリードブルワーは、ヘッドブルワーおよびアシスタントメンバーと協力し、全生産工程(醸造・発酵・パッケージング)を監督し、厳格な品質基準を満たすビールを生み出すことが役割です。単にスケジュールを管理するだけでなく、必要に応じて現場に入りチームをサポートする役割も含まれます。

主な業務内容
 ・安全かつ効率的に人材・設備・時間を活用し、基準を満たすビールを計画通りに製造  ・チームのスケジュール管理、ヘッドブルワーが設定した生産計画に基づく業務配分
 ・チームの勤務時間・休暇・休憩を適切に把握し、必要に応じてバックアップに入る
 ・チームミーティングや定期的な打ち合わせの実施
 ・安全性・品質・チームの働きやすさ向上に関する提案、フィードバック
 ・新人の教育および新しいプロセス・マニュアルの導入
 ・日々の醸造・発酵管理の監督、必要に応じて現場での調整
 ・セラーリーダーとヘッドブルワーと共に新製品や既存製品改善のための試験醸造
 ・ダイナミックでスピーディーな職場環境にチームを導くためのリーダーシップとコーチング
 ・醸造技術に関する専門知識の共有 要求する品質・安全性・一貫性の基準から乖離せず、高いスタンダードを維持する行動
 ・醸造関連データ(バッチシート・発酵ログ等)のレビュー、正確な記録、在庫管理 SOP(マニュアル、標準作業手順書)策定および設備・工程改善
 ・設備をふさわしい状態に維持する基本的なメンテナンス チーム全員の継続的改善活動の推進

必要資格
求める人物像 
・2年以上醸造経験を有する
・チーム内で能力を発揮できるプレーヤーであり、チームが共通のゴールを達成したという経験を有する
・円滑で効果的、前向きなコミュニケーションをとる能力
・臨機応変な問題解決能力
・スケジュール変更や困難に対して常に前向きな姿勢を貫く能力
・マルチタスクを実行しつつ正確さを保てる能力
・安全な作業(薬品取扱い含む)の維持管理能力
・設備や道具の日常的なメンテナンス・軽い修理が可能な機械的な理解力やスキル

言語に関する要件
日本語: 好ましい:高い会話・読解能力(JLPT N2相当)
注記:条件を満たさない場合は、採用後は日本語学校に必ず通学してもらい、費用は会社が全額負担します。

英語: 望ましい:高い会話・読解能力(英検2級相当)
最低限:日常会話レベル(英語で業務内容を理解し、日常的な会話が可能)
注記:当ポジションにおいて、ヘッドブルワーとの会話を英語で行えることが好ましく、選考において重要なポイントになってきます。

労働環境に関する要件
・モルトなどが入った袋(25kg)の持ち運び、重量のある道具や設備の移動、容量のある液体の移送などの肉体労働が問題なく行える
・長時間の立ち仕事でもパフォーマンスを落とさず、継続できる
・醸造設備やフォークリフトなどの操作(免許の取得や安全性のトレーニングは入社後に実施)
・温度差のある環境での作業(6℃〜45℃)
・薬品・洗浄剤の取り扱い(安全プロトコルを遵守できる)
・騒音環境での作業(耳栓着用必須の場合もあり)
・高所作業(発酵タンク点検のため、タンク上部での作業など)
・シフト勤務において、早朝シフト(6時開始)や遅めのシフト(21時終了)のシフトがあり、臨機応変に対応できる。祝日勤務の可能性もある。

雇用条件・福利厚生
開始時期:できるだけ早く
 ※ 海外からの応募者は日本での勤労ビザ取得に6〜8か月要する場合あり
雇用形態:正社員(初期6か月試用期間後、双方合意で契約更新予定)
月給:35万円〜(基本給は能力・経験により決定、固定残業20時間分を含む)
勤務時間: 通常:9:00〜18:00 シフト:6:30〜22:00の間で実働8時間
休日:週休2日(通常土日)、祝日、年次有給休暇(12日〜)、夏季休暇(3日)、年末年始休暇(2〜3日)、病気休暇(5日)

福利厚生:労働保険・社会保険完備、ビール・グッズ社割と月額購入手当、日本語教育費補助、その他教育費補助あり、交通費支給、国際的な職場環境

応募方法
履歴書・職務経歴書(カバーレター)を recruit@kyotobrewing.com まで送付してください。

カバーレターには、KBCで働きたい理由と、自身が当ポジションに最適である理由を明記してください。 海外からの応募者はビザ申請に時間がかかるため、移住の動機やKBCで働きたい理由をしっかりと記載してください。

スケジュール
7月21日週:募集開始 面接・選考期間:1〜2か月

選考プロセス: 書類選考 → 一次面接 → 二次面接 → 内定通知
※必要に応じて、追加で三次面接を実施させていただくこともございます。予めご了承ください。