2022/01/18
私たちの「目的」と「シリーズ化」
昨年、2021年が明けた頃、私たちはそれまで”定番”、”限定”、”季節限定”というシンプルな枠にビールを当てはめて発表してきたことを思い切って変えることにしました(当時のブログ記事はこちら)。このアイデアは創業当時からあったのですが、変更するまでの数か月間は特に、創業メンバー3人で「目的」ということについて改めて考える機会を作り、構想を固めてきました。
かつてのシンプルなカテゴリ分けだと何が良くないと考えたかというと、ビール、またはその醸造の背景を受け取る方にほとんど伝わらないというのが大きな理由です。ただ、ビールのブランド名やシリーズ名が商品を手にする方々が最も重要視するようなものとは思っておらず、むしろ造り手の私たちにとって、ビールのコンセプトやそれがどんなビールかをきっちりと伝えていくことが重要だと考えたのです。
そうして昨年、定番と季節限定の「気まぐれ」以外に誕生したのが、以下のシリーズです。
毬一族:ベルジャンIPAシリーズ
満彩:ケトルサワーシリーズ
六味六色:6つの味覚をIPAで表現するシリーズ
ご地愛:京都の地元の方々とコラボレーションするシリーズ
仲間:醸造家や友人たちとコラボレーションするシリーズ
解放:既成概念にとらわれず、造りたいものを造りたい時に造るシリーズ
その結果、昨年1年を通して各シリーズからそれぞれのコンセプトに合ったビールをたくさん発表でき、私たちが叶えたかったビールの在り方に一歩近づいた実感がありました。そうした中でも、継続しどんどん深めていきたいシリーズともう一度改めて考え直したいシリーズがあり、今年2022年に向けて再編を行うことにしました。「毬一族」、「満彩」、「ご地愛」、「仲間」はそのまま継続し、「六味六色」は6つの味覚をテーマにしたIPAを造った現時点で一旦終止符を打つことにしました。(六味六色の振り返りについてはまた後日、別の投稿で!)そして、最後の「解放」は別の形へ。
「自分たちが飲みたいビールを造ればいい」というある方の言葉を創業時から大切にして京都醸造は今日までやってきました。しかし、いざこれをシリーズコンセプトとしてやっていくとなると、お客様には伝わりにくいものがあり、いつしか「解放」には難しさを感じていました。例えば、「毬一族」や「満彩」は、コンセプトやスタイル、方向性が明確に提示されていますが、「解放」からはラガー、伝統的なベルギ―スタイル、IPA、ハイアル、またある時はライトな低アルコールビールが出るなど、対照的な存在でした。実際に手に取るお客様からすると、どんなビールを選ぶかという時に「解放」という選択肢はどこか輪郭のはっきりしない曖昧な存在だったかもしれません。そこで、私たちは今後、「解放」としてではなく、コンセプトごとに細分化されたシリーズに分割することにしました。
そうしたことから、昨年よりさらに明確なシリーズでビールを発表することで、私たちはビールを造る「目的」をより深く理解し、推し進めることができ、その結果、お客様にもしっかり受け取ってもらえると信じています。
明日投稿予定のブログでは、新しいシリーズについて話を進めたいと思っています。
かつてのシンプルなカテゴリ分けだと何が良くないと考えたかというと、ビール、またはその醸造の背景を受け取る方にほとんど伝わらないというのが大きな理由です。ただ、ビールのブランド名やシリーズ名が商品を手にする方々が最も重要視するようなものとは思っておらず、むしろ造り手の私たちにとって、ビールのコンセプトやそれがどんなビールかをきっちりと伝えていくことが重要だと考えたのです。
そうして昨年、定番と季節限定の「気まぐれ」以外に誕生したのが、以下のシリーズです。
毬一族:ベルジャンIPAシリーズ
満彩:ケトルサワーシリーズ
六味六色:6つの味覚をIPAで表現するシリーズ
ご地愛:京都の地元の方々とコラボレーションするシリーズ
仲間:醸造家や友人たちとコラボレーションするシリーズ
解放:既成概念にとらわれず、造りたいものを造りたい時に造るシリーズ
その結果、昨年1年を通して各シリーズからそれぞれのコンセプトに合ったビールをたくさん発表でき、私たちが叶えたかったビールの在り方に一歩近づいた実感がありました。そうした中でも、継続しどんどん深めていきたいシリーズともう一度改めて考え直したいシリーズがあり、今年2022年に向けて再編を行うことにしました。「毬一族」、「満彩」、「ご地愛」、「仲間」はそのまま継続し、「六味六色」は6つの味覚をテーマにしたIPAを造った現時点で一旦終止符を打つことにしました。(六味六色の振り返りについてはまた後日、別の投稿で!)そして、最後の「解放」は別の形へ。
「自分たちが飲みたいビールを造ればいい」というある方の言葉を創業時から大切にして京都醸造は今日までやってきました。しかし、いざこれをシリーズコンセプトとしてやっていくとなると、お客様には伝わりにくいものがあり、いつしか「解放」には難しさを感じていました。例えば、「毬一族」や「満彩」は、コンセプトやスタイル、方向性が明確に提示されていますが、「解放」からはラガー、伝統的なベルギ―スタイル、IPA、ハイアル、またある時はライトな低アルコールビールが出るなど、対照的な存在でした。実際に手に取るお客様からすると、どんなビールを選ぶかという時に「解放」という選択肢はどこか輪郭のはっきりしない曖昧な存在だったかもしれません。そこで、私たちは今後、「解放」としてではなく、コンセプトごとに細分化されたシリーズに分割することにしました。
そうしたことから、昨年よりさらに明確なシリーズでビールを発表することで、私たちはビールを造る「目的」をより深く理解し、推し進めることができ、その結果、お客様にもしっかり受け取ってもらえると信じています。
明日投稿予定のブログでは、新しいシリーズについて話を進めたいと思っています。