ご地愛シリーズ - おひがしさん門前未来プロジェクトビール「陽が知る」後半

前回の記事では、陽が知るを造るきっかけになった"おひがしさん門前未来プロジェクト"の紹介やこれまでの経緯などを紹介しました。

この後半では、「陽が知る」がどんなビールになったのかや名前の由来についてをお伝えします。

その前に、地元京都に焦点を当てたビールシリーズ「ご地愛」について改めて紹介します。このシリーズは2021年から始まった、京都で活躍するグループや組織と色々な形でコラボレーションをしながらビールを造り、さらに地元コミュニティーの活性化やプラスに働く取り組みに還元していくことを目的にしたプロジェクトです。その回ごとにビールから得た利益を、私たちが愛してやまない京都という街やコミュニティが一層魅力的に輝くことを願い、寄付してきました。今回の「陽が知る」の場合は、最初に造った分の利益は全ておひがしさん門前未来プロジェクトへの寄付を予定しています。

そんなご地愛シリーズの第4弾である「陽が知る」は、前回お伝えしたように、「(渉成園の)庭師さんたちが1日の長い仕事を終えた後に飲みたくなるビール」をコンセプトにし、年の瀬が迫る2022年の末に仕込みを行いました。使用したベルギーの伝統的なセゾン酵母は、発酵時に熟れた果物のような魅力的な個性を生み出しながら、小麦を中心とした麦芽ブレンドの味わいを見事にまとめあげ、飲む人をぱっと晴れやかな気持ちにするような香りと味わいをあわせ持つ特別なセゾンビールが完成しました。ドライで軽やかなボディ、穏やかなアルコール感、そして、酵母由来のスパイシーさとブレンドした麦芽が生む柔らかなパンのような味わいがひとつのビールにバランスよく収まり、キリッと飲みよい一杯に仕上がりました。

さて、このビールにはどのような名前がしっくりくるのか、と考えをめぐらせた時に、やはり東本願寺門前に新しく誕生する市民緑地の完成に合わせて盛大にお祝いする気持ちを込めたものであり、皆に愛されるようなネーミングがいいと思いました。そんな想いから出てきた名前が「陽が知る」です。静かだけれど暖かく、いつもそこにいてくれる太陽がおひがしさんエリアで生活を営む人たちを毎日見守っているイメージ。そして、朝になると陽が昇る方角、「東」を音として名前の一部に入れました。ビールの名前としては珍しい響きですが、このプロジェクトの味として多くの人に楽しんでもらえたら嬉しいです。

陽が知るは2月に京都で先行してお披露目し、3月からは全国に販売開始し、各地で手にしていただけるようになりました。 そして、「陽が知る」の完成と共に市民緑地の完成も間近!”おひがしさん門前未来プロジェクト”はこれからも続いていきます。そして、今後も私たちがプロジェクトメンバーとしてイベントに参加するなどの機会があればお知らせします。