ご地愛シリーズ - おひがしさん門前未来プロジェクトビール「陽が知る」前半
京都に焦点を当てこの街と醸造所のつながりを感じながら、想いを注ぎ込んでつくる「ご地愛シリーズ」の第四弾として、「陽が知る」を発売しました。
ブログ前半では、"おひがしさん門前未来プロジェクト"の紹介やこれまでの経緯などを紹介します。
「ご地愛シリーズ」といえば、毎年の恒例になっている与謝野産ホップを使ったビールを覚えてくれている方が多いかもしれません。第四弾は"おひがしさん門前未来プロジェクト"とコラボしてビールを造ることになりました。
"おひがしさん門前未来プロジェクト"には、おひがしさん門前地域(※)にあるお寺や事業者、住民などが参加しています。異なる価値観や文化を持つ人々が、力を合わせて門前エリアの魅力を新しく作ったり、再発見したりして発信するプロジェクトです。
(※)東本願寺は親しみを込めて「おひがしさん」と呼ばれます。
"おひがしさん門前未来プロジェクト"が携わっているもののなかに、2023年春に京都駅前かつ、お寺の正面である東の門前に完成する「市民緑地」があります。プロジェクトでは、この市民緑地を市民や京都を訪れる人たちの憩いの場、交流の場、賑わいの場にするため、様々な取り組みを行っています。私たちは今回、市民緑地の完成を盛大にお祝いする気持ちでコラボビール「陽が知る」を造ることになりました。
私たちは"おひがしさん門前未来プロジェクト"に参加する前からプロジェクト主催のイベントでビールの提供を行っていましたが、2022年春からはプロジェクトに参加して各季節のイベントの企画や運営、コラボビール開発に向けての準備を行ってきました。
夏の「夕涼みの会」、秋の「月夜書屋」など各季節に門前エリアで開催されたイベントは、その日・その場所・その時間を満喫出来る素敵な時間になりました。(イベント参加のためたくさんの力を貸してくれた、そしてこれからも貸してくれるであろうホテルカンラ京都の近藤さんに感謝申し上げます。)
そしていよいよ、プロジェクトビールの製作の第一歩は2022年春に踏み出しました。同じくプロジェクトに参加している渉成園の庭師さんたちとともに、渉成園のお庭を見学させてもらった時に、ビールについてのアイデアがつぎつぎと沸き起こりました。その中で、庭師さんたちの作庭にかける想いや彼らが名勝「渉成園」を作り上げる様子と、元々ベルギーの農夫たちが閑農期に腕によりをかけてセゾンというビールを造ってきた歴史との間に、場所や時空を超えても尚生き続ける「職人」というものに共通点を見出しました。
そこで、このビールのコンセプトを「庭師さんたちが1日の長い仕事を終えた後に飲みたくなるビール」として、特別なセゾンビールのレシピ開発を始めることになりました。
では、ブログ後半では「陽が知る」がどんなビールになったのか、そしてネーミングの意味などを詳しく紹介していきたいと思います。