5周年のリリース - パート1

5月は、私たちが初めてビールを販売した記念月なので、ここ京都醸造にとって特別な意味のある月です。記憶のいい方は、2015年5月9日の地ビール祭京都でのことだったことを思い出すかもしれません。その後も毎年、周年ビールを仕込みこのイベントでお披露目してきましたが、2019年はイベントが開催されなかったため、醸造所で開催したKBC祭にてお披露目しました。

周年ビールでは、普段やらないようなことに調整するか、肩の力を抜いてなじみのあるスタイルを造ります。このテーマはふんだんにホップを使用したダブルIPAとトリプルIPA、二度目ましてと三度目ましてにおいて一貫しています。酸周年(サワーIPA)と四頭龍(セゾンとNEIPAのハイブリッド)はやはりホッピーですが、もっと冒険もしました。今年はかなり違ったアプローチをとっており、もはやホップが主役ではありません。

多くの方が突然の変化に驚かれるかもしれませんが、今年のテーマは2つ、見た目と味わいのギャップと、一体感です。このビールの元々のコンセプトは、見た目とはまったく違う味わいをもたせることでした。薄い色合いは他のエールのように見えますが、チョコレート、コーヒー、バニラのアロマがあり、口当たりはバーレイワインのようです。一体感というコンセプトは、新型コロナウイルスが世界規模で流行し、コラボレーションやお互いを助け合うことがこれまで以上に大切になってきてから、ずっと頭にありました。

かもがわカフェ - だいちゃん

そこで、今年のビールの材料を調達するとき、いくつかの旧友たちに目を向けました。かもがわカフェKurasuコーヒー Minimal Chocolate、そしてパティスリーエスです。ショコラティエとパティシエに関しては次回紹介しますが、お気に入りの2つのロースターのコーヒー豆は、このユニークなビールの中でバランスを取り合っています。いつも親しみやすいダイちゃんとはこれまでに2回コラボしており(鴨川のほとりで鴨川での再会)、彼はコーヒーを使った他のビールのためにも豆を提供してくれました。彼の焙煎するフルボディで深入りの豆は誰にも引けをとらず、私たちのコーヒーへの欲求にぴったりくるようです。

Kurasu コーヒー - 大月さん

京都のコーヒー界では比較的新しいKurasuコーヒーのフレーバーその対極で、繊細に焙煎された豆は、果実とベリーの風味が強く、酸味が強すぎることもありません。実は同じオンラインショッピングポータルを使っているという奇妙な偶然から、大月さんと彼のコーヒーを見つけたのですが、仕事から趣味の話に移ったとき、私たちは仕事およびそれと離れたところにも多くの共通点があることに気付きました。

これらのコーヒー豆、そしてパティスリーエスMinimal Chocolateがどんなふうにビールに出てくるのか、近日中にお伝えします!