新シリーズ2024「探求心-Exploration-」

新しい年が始まる時は決まって、まだ見ぬことが待ち受けていることへのワクワク感と少しの不安、そして好奇心をくすぐられるような感覚があります。そこには確実に新しい挑戦が待ち受けており、それは前の年かそれ以前から意識してきたものもあれば、地平線上にうっすら見えるもの、さらにずっと彼方にまだどんな挑戦になるか予知していないものもあるでしょう。
    
12月31日と1月1日では、なにかが急激に変化するわけではありませんが、年を超えるというのはやはり象徴的でそこに大きな意味を感じるものです。年が変わり新しいカレンダーにかけ変わる時、多くの人は心機一転、自分に新しい目標を設定するのも不思議なことではありません。そして、それは個人だけでなく会社・組織も例外ではなく、京都醸造も2024年を迎えた時、例年どおり新しい挑戦と目標を立てました。
    
今年、2つの新たなシリーズが始まり、そのうちの一つが、まったく未知の領域に踏み出すことを念頭においたものです。まさに京都醸造にとって非常に重要な一年になる2024年に、このシリーズを始めることに大きな意義を感じます。
     
昨年から私たちのブログ等でお知らせをしてきたように友人であり、醸造責任者であり、共同創設者でもあったクリスは昨年末をもって既に私たちの元を去り、次の新しいヘッドブルワーの合流を待っている京都醸造にとって、2024年は変化に次ぐ変化が待ち受けており、最も過酷な挑戦にもどんどん対峙していかないといけないでしょうし、とても重要な1年になります。
    
つまりは、未知の領域に切り込み、踏み出していく年です。いくつかの計画はすでに進行中ですが、将来の動向によって状況が大きく影響を受け、左右されることも理解しています。これは醸造責任者に関係することに限らず、京都醸造を構成している社内のメンバーが京都醸造を京都醸造たらしめる重要な柱として貢献しているからです。
    
私たちは現在、幸運なことに多くの機動力と創造性を持つメンバーに恵まれています。新しいことを学び、挑戦し、自分自身を日々高め、違った角度で切り拓いていく情熱を持ったメンバーたちにより京都醸造が支えられていると言っていいでしょう。個々のアイデアや貢献についてはここでは言及しませんが、これまでの自慢できるほどよい出来だったビールの多くは、そうしたメンバーの革新的な技が光った結果と振り返ります。
    
そんなことから、今年の新シリーズのひとつに、個々のメンバーに新しい試み、発見の機会を与えることに焦点を当てています。新しい材料や日進月歩のクラフトビールの世界で編み出された最新のテクニック、はたまた京都醸造(もしかして日本初!?)で今まで取り組んだことのない新スタイルなど。最高の一杯に到達する方法・手段として何を頼りに進めるのかというと、、、「探究心」。
    
私たちの基本的価値の一つである「探究心」は、まさに今回のシリーズのコンセプトの中心であることから、そのままシリーズ名として採用しました。これから幾多の変化・挑戦に対峙するいまこそ、嵐の中の灯台のように私たちがこれまで大切にしてきたこの価値観に改めて立ち返ることの重要性を具現化した探究心シリーズ。
    
このシリーズでは、毎月1回、6か月間、6人の醸造メンバーそれぞれのアイデアに基づいたビールを展開していく予定です。
クラフトビールの最も魅力的な要素の一つは、常に学び、新しいことに挑戦し、アイデアを共有し、それについて大いに話すことだと私たちは考えます。したがって、これらのビールを本当に楽しむのには、クラフトビールバーやクラフトビールに情熱を持つ飲食店で、知識が豊富なスタッフとお客さんがビールについて意見交換をしたり、話をしながら楽しめる場所がいいという考えから、これを樽生に限定したシリーズにしました。昨年の食事とのペアリングに焦点を当てた紡シリーズのように、街でわいわいと盛り上がるきっかけになったら幸いです。
    
では、これらの6か月間、探究心に溢れた6つのリリースを楽しみにしていてください。
    
探究心シリーズ第一弾のリリースは2月初旬。詳しくは近日中にお知らせします。
また、昨年の6人の変革者シリーズに続く、新シリーズについても近日中にお伝えする予定です。ご期待ください!