違うアプローチでIPAにチャレンジ - パート1

私たち京都醸造はどのブルワリーにも負けないくらいIPAが大好きです。しかしスタイルの移り変わりや、新しいホップたちが市場に出回るペースについていくのは中々に難しいものです。スタイルで言うとWest Coast、New England、Mid-coast、Hazy、Session、Double、Imperial、Belgian、Specialtyなどなど。ホップで言うとCitra、 Mosaic、HBC344、Akoya、Zappa、Lotus、Medusa。他にも投入のタイミングやその手法も考え出すとキリがなく…。

そこで私たちはこう考えました。お客様は飲むIPAを選ぼうとそのうたい文句を読んだとき、どれだけその違いを理解しているのだろうか?これがこのビールのコンセプトを考えるきっかけになりました。ドライホッピングに関してまだよくわからないこと、特にドライホップしたビールとダブルドライホップしたビールのどちらがいいのか、明らかにすることです。

単純に言うと、ドライホップとは完成間近のビールにホップを添加することです。ホップを加える温度は通常発酵温度か少し低めの温度なので、香気成分がより最終製品に残りやすくなります。1回のドライホップはシングルドライホッピング、ダブルだと2回、トリプルだと3回というような感じです。

しかしこれによって最終製品はどれくらい変わるのでしょうか?多いほど良くなるのでしょうか?ドライホップの回数を増やし続けても、あるところで変わらなくなるのでしょうか?これらは悩んだ結果、うんちくを話し合うことでなく、みなさんに実際に結果を並べて実験していただくことで答えを出すことにしました。

詳細は追ってお知らせしますが、コンセプトはいたってシンプルです。同じビールを造って2つのタンクに分けドライホップします。一つのタンクにはシングルホップを、もう一つのタンクにはダブルドライホップをします。使用するホップの割合や種類など、その他の条件はすべて同じです。きっとこれまでで最も学びの多いこのビールを、みなさんが私たちと同じくらい楽しみにしていて欲しいです!予定通りに行けば、このビールは8月3日の週にリリースできます。