醸造責任者 ヘッドブルワー(フルタイム)
※2023年10月8日 更新
会社についての概要
京都醸造株式会社(以下、KBC)は、京都駅から南西に位置する場所に醸造所を構える2015年創業のクラフトビールを製造する会社です。伝統的なベルギースタイルのビールと現代のアメリカのクラフトビール文化に強い影響を受け、コミュニティにプラスに働き、環境への影響を可能な限り最小限に抑えた製造を努めながら、あらゆるシチュエーションで楽しめるバラエティ豊かな商品を消費者に届けています。まずはビールというスローガンをもとに品質至上主義を掲げ、よりよいビール造りを追い求める探究心だけでなく環境、コミュニティとの結びつきを大事にしています。
募集の背景
創業以降4年間は、飲食店向けの樽商品の製造のみを行ってきました。コロナの少し前2020年春頃より、段階的にオンラインストアでボトルビールを販売する予定でしたが、コロナウィルス感染症拡大により、樽商品の売上は大きな打撃を受け、代わりにボトル商品の製造と販売に注力。2020年が終わるころには売上の80%近くをボトルが占めるようになりました。さらに、2021年が始まると同時に、ボトルから缶へ仕様の変更を行い、小売りへの販売が主要な収益源となりました。
今年は京都をはじめとする国内における缶商品の販売拡大を目指し、多くのプロジェクトの始動を予定しています。それに伴い、技術と才能と熱量をもったヘッドブルワーを募集したいと考えています。
プロジェクト ① 賞味期限の長期化
KBCの主な顧客層である小売店は、販売期間の長い商品を求めています。こうした需要に応えるために、賞味期限の長期化と常温保管に強い商品の開発を進めていく予定です。KBCが創業以来大切にしてきた価値観のひとつに「技能 - Craftsmanship」があり、もちろん品質は決して落とさずに、お客様のニーズに応えることが大前提です。これらのプロジェクトの成功を目指し、2024年の初頭に導入予定の遠心分離機や水処理機器を駆使し、推し進めていくつもりです。
ヘッドブルワーは、こうした特殊設備を効果的に使用し、顧客のニーズにあった賞味期限や保管方法を叶えるために、最善を尽くした醸造オペレーションを築き、管理することを期待されます。
プロジェクト ② 地元京都のマーケットに特化した商品
KBCの地元、京都におけるクラフトビールの市場を重要視しており、さらなる取引先の拡大や新たな顧客層へのアプローチを計画しています。ところが、現在のKBCの商品が要求する条件(要冷蔵、3~6か月の短い賞味期限)が足かせとなり、目標達成のためには越えなければいけない課題でもありました。そこで、これらの課題を解決するために缶内二次発酵を施した商品の開発、販売プロジェクトを実行します。開始予定は、2023年の第二四半期。
ヘッドブルワーは、セールスチームと共に真に京都におけるマーケットのニーズに沿う商品の企画、開発の一翼を担う存在であることを期待されます。
プロジェクト ③ 品質基準プロジェクト
先のプロジェクトに共通する新たな商品開発を行うために、厳しい水準の品質管理を叶えるQAQCラボを醸造所内に新設する予定をしています。運用開始は、2023年の第三四半期。このラボの運用によって、KBCの製品の品質向上はもちろん、安定して高品質のビールを造る一層の信頼を得るきっかけになると考えています。ヘッドブルワーは、この設備を効果的に運用し、品質のさらなる向上と他のチームメンバーへの技術指導を期待されます。
プロジェクト ④ 需要に応えるパフォーマンス
創業時には、現在のような状況になるには、もう少し時間を要するを考えていました。8年目を迎える今、敷地が許す限りにタンクを増設し、今の場所では最大限といえるほどの製造容量を行える設備が揃おうとしています。これから目指すところとしては、限られた設備、労働力のリソースを最大限に活用し、より効果的、効率的な醸造スケジュールを組みたて、需要に応える製造を行うことである。
チーム・製造設備について
- 醸造部門は醸造責任者、リードブルワーを含む5人体制
- 1750リットルの仕込設備を備え、年間製造量は約22.5万リットル以上
- 7基のシングルバッチ発酵タンクと4基のダブルバッチ発酵タンク(+2基のダブルバッチタンクは2023年Q4着)
- 自動樽洗浄兼充填設備、6本同時缶充填設備
業務内容詳細
① 醸造および製造過程の管理業務
- 会社が要求する基準に沿ったビール醸造のオペレーションと品質の監督
- 品質、効率性、経済性、安全性向上のための醸造技術の改善
- 設備や道具の徹底した管理とメンテナンス
② 製品開発
- 年間製造スケジュールに沿って新しい製品のレシピ作成および1年を通してビール醸造から製品化までのロードマップの向上・統括
- 社内での連携をとりながら販売分析や需要に沿った商品製造スケジュールを作成し、運用
③ 完成品と工程の向上
- 日ごとの製造過程における作業工程の管理と改善
- 自社製品の味わいの特徴を保ちつつ、品質向上を狙うための検査、分析能力の構築
④ 材料および資材の調達
- 醸造計画および販売実績に沿って、それに見合ったタイミングでの材料および資材の調達
- 新しい実験的な製品やオペレーション改善につながる新素材や新しい材料の検討と選定
⑤ チーム構築とマネージメント
- 楽しく、安全で互いに信頼しあい、責任感のあるチームの構築と技術を含む個々の成長管理
- チームメンバーのプロフェッショナルとしての成長を促す計画の策定
- 効果的な人員配置といかなる需要にも対応できる強いリソース形式を築く
⑥ 会社基準の制定と遵守
- 予め作業手順(SOP)として作業方法や度合いを標準化し、遵守されているか監督。必要に応じて改善する。また、新しく配置されたものに対しては訓練を行う
- 安全な職場環境と作業安全第一を基準とし、作業場におけるリスクへの理解と周知をよびかけ、継続的に安全面の改善につとめる
- HACCPや課税関係に関するデータ管理、遵守されているかを監督し、行政機関等への提出が滞りなく行われているかも管理
応募条件
① 醸造に関する条件
- ビール醸造所にて4年以上醸造に従事した経験を有する(必須)
- 醸造に使う材料について幅広い知識を持ち、レシピ作成の経験を有する(必須)
- タンクや充填機器等、醸造設備の操作・メンテナンスを行う経験を有する(必須)
- 醸造工程において、品質に影響を与える事象について深く理解している(必須)
- 品質保証・管理(QAQC)に関する検査や実務経験、HACCPに関する取り組んだ経験(望ましい)
- 35キロ程度の重量の持ち運び、長時間の立ち仕事が可能(必須)
② 基本的な条件
- 優れたコミュニケーションスキル(醸造部門内だけでなく、社内の他部門との間でも遺憾なく発揮される)(必須)
- 状況の変化や予期せぬ事態を肯定的にとらえ、臨機応変に対応できること(必須)
- Excel, Wordの基本操作ができること(必須)
- 学歴:大卒以上(望ましい)
- 日本語能力:上級レベル(日本語を母国語としない場合は、JLPT N2以上)(望ましい)
- 英語能力:基本的な読解力(望ましい)
募集内容
- 就労時間 – 基本9時~18時(休憩1時間を含む)
- シフトでの勤務日は6:30~22:00の間で8時間シフトを組みます
- 必要に応じて残業あり
- 休日 – 週休2日制(基本土日祝休み)、年次有給休暇、夏休み(3日)、年末年始、病気休暇、慶弔休暇
- 待遇 – 交通費支給(上限あり)、多文化的な労働環境、自社商品割引き購入
- 保険 – 社会保険、労働保険、共済保険
応募方法
メールにて応募資料(履歴書、職務経歴書、添え状カバーレター)を下記アドレスまで送付ください。
応募される際は、なぜ京都醸造で働きたいと思ったのか、この募集にどのように自分が一番フィットしていると思うのか、を必ず明確に記述するようにしてください。
採用スケジュール
- 10月~11月末:応募期間
- 11月31日迄に:選考結果連絡
ご応募、求人に関するご質問はこちらまで:recruit@kyotobrewing.com