ビリの誉れ (Lanterne Rouge)
¥690
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Sakamichiとのコラボはグレープフルーツをたっぷり使った軽やかですっきり爽快なラドラー
フランツ氏の大喜びは束の間、店で準備していたビール(ピルスナー)が底をつきそうになった時、彼がとっさに店にあったレモンソーダとビールを混ぜて提供し、訪れる全員にビールを行き渡らせようとしたのです。付け焼刃的なこの判断が、またうまくいき、このビールのレモンソーダ割が大好評となり、以後「ラドラー(ドイツ語で“サイクリスト”の意)」と呼ばれるようになったとのこと。
さて今回、Sakamichiのマシューと何を一緒に仕込もうかと話している時も、しばしば話題はビールの話からサイクリングの思い出話へ脱線していきました。彼らの醸造所が「Sakamichi」という名前になったのも、創業者のマシューとダニエルは日本全国を自転車で巡る旅で出会い、自転車好きという共通点がきっかけで友情が芽生えたことからきています。熱量に違いはあれど、私たちKBCのチームも、ほとんどが自転車で通勤しており、自転車は切っても切れない存在。そんな背景もあり、ラドラーというスタイルはこのコラボにぴったりすぎるほどフィットしました。
シンプルな構成ながらとても美味しく楽しめるこのラドラーは、ラガーをベースにしていて、モルトはGolden Promiseを中心に、口当たりを調整するために少量のデキストリンモルトを加えました。ホップにはMandarina BavariaとLuminosaを使用し、どちらもグレープフルーツのような爽快なニュアンスを持っています。そう、私たちがこのビールで目指したのはレモンソーダではなく「グレープフルーツのラドラー」です。
今回選んだ“ルビーレッド・グレープフルーツ”は、フレープフルーツの中でも特に味わいがよい品種で知られ、育てるのが少し難しいものの、鮮やかな赤色と甘くまろやかな風味が特徴。また一般的なグレープフルーツのような鋭い苦味や強い酸味がないのも魅力です。さらに自然な甘みを加えるために、“モンクフルーツ(羅漢果 - らかんか)”を使用。この天然由来の甘味料は、砂糖の2.5倍ほどの甘さを持ちながら、糖質やカロリーはゼロ。また発酵もしないため、果物由来の鋭さを抑えながら、自然な甘さで仕上げることができました。
爽やかなのはもちろんのこと、とにかく飲みやすいグレープフルーツのラドラー。果物の果汁とビールのハイブリッドらしく、ほんのりと感じられる酸味と甘み、そして軽やかな飲み心地がこれからの季節にこれ以上ないほどぴったり。