秋の気まぐれ 2025 (Aki no Kimagure 2025)
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力強いクラシックアメリカンホップが引き立てる、赤みを帯びた秋のIPA
使い、少し気温の下がった季節につい手を伸ばしたくなる味わいのレッドIPAに仕上げました。
“レッド”ビールはその名前の通り、美しい赤みを持つビールスタイルなのですが、この色を出すのが意外と難しいのです。多くの場合、ごく少量のダークローストモルトを使い、甘味やロースト香を過剰に出さずに、色だけをうまく引き出します。今回の仕込みでは、このビールのために普段あまり使わない2種類のモルトを採用することにしました。ひとつは「カラピルス・コパー」で、これはデキストリンモルトを高めの温度で焙燥(ばいそう、と読みます。焙煎が100度以上で麦芽をローストして、香ばしい風味をつける手法なのに対し、焙燥は80度ほどで、麦芽の成長を止めて乾燥させる手法)することで、ビールに赤銅色を与えるように製造されたものです。もうひとつは「Red-X」という、これこそ綺麗な赤色を生み出すために設計されたモルト。味わいはミュンヘンモルトとウィーンモルトの中間くらいで、長めの焙燥によって糖分が濃縮され、やや甘味が増します。
さらに今回は古典的なテクニックも採用しました。ブラックモルト(焙煎大麦)を細かく粉にしてスパージ開始時にしっとりした状態の麦芽の上へ振りかける方法です。これにより、ダークモルトがマッシュ時のpHへ与える影響を抑えつつ、長時間の接触で茶色くなるのを防ぎ、深みのある赤色を引き出すことができると考えられています。
ホップは、カスケーディアンスタイルに欠かせない柑橘と松の香りを狙い、力強いクラシックアメリカンホップをブレンドして使用。定番のCascadeをはじめ、Centennial、Citra、Simcoeを組み合わせることで、柑橘のフレーバーにも抑揚が感じられるような層を持たせています。クラシックIPAのようにしっかりホップを効かせつつ、複雑なモルト風味も存分に楽しめる、誰もが満足できる秋を代表する一杯に仕上がりました。