All Together
これは間違いなく、これまでリリースしたビールの中で最もユニークなものの一つです。その理由は、ビアスタイル、使用したホップや採用した技術というより、ビールが生まれた背景、そしてそれがどんなことの一助だったのかによります。
以前のブログで述べたように、私たちはAll Togetherプロジェクトに参加していることを誇りに思ってます。ニューヨークのOther Half Brewingが始めたこのプロジェクトは、世界中の醸造所が一致団結し、サービス業界を支援するというものです。各醸造所は同じレシピでビールを造りますが、手元にある原材料やブルワーの好みによって若干の変更を加えます。収益の一部は、長年にわたるサービス業界の存在がこれまでになく深刻に脅かされている間、彼らを支援する組織に寄付します。
京都醸造では、政府の要請を受ける前から自主的に休業を決めた京都の飲食店を支援するクラウドファンディング、「京都セルフロックダウン」 に寄付しています。直接寄付することで、支援を必要としている方々に、できるだけ早く効果的に支援が届くことを願っています。
ビールについてはできるだけコラボのレシピに忠実に仕込みましたが、ホップについては若干 の変更を加え、ウエストコーストスタイルでもニューイングランドスタイルでもなく、その間を目指しました。結果は間違いなく、これまで私たちのタンクから生まれたビールの中で最もホッピーで、普段とはどこか違うフレーバーの特徴があるものになりました。みなさんがこのユニークなビールを楽しみ、参加している他の日本の醸造所のビールも試してくださいますように!
ご参考までに、投稿時点での国内の参加醸造所の一覧を掲載します。
Nomcraft Brewing(和歌山県)
京都醸造(京都府)
京都ビールラボ(京都府)
Two Rabbits Brewing(滋賀県)
Uchu Brewing(山梨県)
Ushitora Brewing(栃木県)
松本ブルワリー(長野県)
West Coast Brewing(静岡県)
DD4D Brewery & Clothing Store(愛媛県)
アンドビール AND BEER(東京都)
Black Tide Brewing(宮城県)
Riotbeer(東京都)
Derailleur Brew Works(大阪府)
名前の由来: このビールは“飲食業界を支援する”という一つの目的のために、世界中の醸造所を団結させています。新型コロナウイルスによる混乱を生き残る道は一つ…All Toghetherです!
- スタイル:
- アメリカンIPA
- モルト:
- 2-Row, Malted Oats, Carapils
- ホップ:
- ビタリング - Columbus
- 味・アロマ - Idaho 7, Mosaic, Citra, Cascade, Simcoe
- 酵母:
- American Ale
- ABV:
- 6.5%
- IBU:
- 25.2
- ガスボリューム (炭酸ガス含有量):
- 2.4