塩天下 (Entenka)

ハイビスカスとミカンの皮を使用したケトルサワー”夕焼けの雫”に続き、今回リリースとなるビールはKBCのフルーツを使ったサワーの次なる表現です。今回のビールに使う原料を選ぶにあたって、ドイツで生まれたゴーゼスタイルのビールと日本の食文化の定番である魚の塩焼きからインスピレーションを得ました。魚の塩焼きには魚の脂や塩味を和らげるべく”すだち”がそっと添えられていることが一般的と言えます。今回のビールにおいては魚こそ使っておりませんが、この魚の塩焼きという料理からすだち果汁を伝統的な海藻である藻塩とあわせるという発想が生まれ、さらには、この日本の伝統をドイツのスタイルに結びつけるに至ったのです。

結果として出来上がったビールは、ここ京都の一番暑さ厳しいこの時期にピッタリなものとなりました。

中果皮までしっかり含んだしっかりとした酸味をもつすだち果汁が私たちのケトルサワーがもつ優しい酸味とうまく混ざり合い、他方で藻塩が口当たりや旨味を与えるという役目を果たしています。今回のビールは、バーベキューや海水浴、そしてバーなど日本のどんな夏の場面にも合う仕上がりとなりました。暑さが和らぎ始めるまで、皆さまが涼をとる一翼をこのビールが担えますように!

名前の由来: ビールの名前を考えていると、時折、ちょっとした言葉遊びに興じたい衝動に駆られることがあります。今回の名前は、そんな衝動が生んだ産物です。

「塩を添加」「炎天下に飲みたいサッパリした味わい」

この二つの特徴を一言で表現したい。

だったら、『塩天下(えんてんか)』とすればいいのでは?

そんな思いつきで生まれた名前です。

記録的な猛暑となっている今年の夏。まだまだ暑さは続きそうですが、こんなときこそ、このサッパリとしたビールで乾杯してはいかがでしょう? さあ、炎天下には「塩天下」を!!

スタイル: スダチ・ゴーゼ

モルト:
Pilsner, Wheat

ホップ:
ビタリング - 無し(代わりにミカンの皮使用)
味・アロマ - Motueka

その他:
すだち果汁、藻塩

酵母: Belgian Ale

ABV: 5.5%

IBU: 5

ガスボリューム (炭酸ガス含有量): 2.6