新天地 (New Frontier)

京都醸造を始めた時、私たちは絶対にラガービールは作らないと断固として決めていました。これは一部、アメリカのクラフトビール業界の反抗的な始まり方の影響を受けていました。ラガーは “うすくて黄色い泡立つもの”とひとくくりにされ受け入れられず、ホップをたくさん使う高いアルコール度数のIPAが支持されていました。他の動機は、大手の醸造所や日本のクラフトビールにはうらやむべきおいしいラガーが豊富にあったからです。つまり、このスタイルに何か新しいものやユニークなものをもたらすチャンスが少ないということです。

さて、時代は変わりました。クラフトビール業界の流行がめまぐるしく移り変わるのを目の当たりにし、私たちは決して変わらない一つのことに気づきました。長い一日の終わりに、私たちはただビールを欲していました。それは高級なビールでもなく、驚きのあるビールでもなく、ただ純粋でシンプルでおいしいビールです。10回中9回は、最初に退けたうすい黄色のラガーを嬉々として注文していました。

アメリカのクラフトビール業界を圧巻している、伝統的なホップを使ったピルスナーやラガーの流行に触発されて、私たちはシンプルさに一番の重点を置きました。ベルギー産とドイツ産2種類のピルスナーモルトをブレンドし、ドイツ南部に起源するラガー酵母を使いました。ホップはとても伝統的で、フレーバーと苦味のバランスを保てるようにしました。また、京都の軟らかい水質を出すため、通常の水質調整をできる限り省きました。

その結果、ご家庭でのあらゆる場面で飲んでいただくのに完璧なビールができました。食事や会話のじゃまにならず、物足りなさを感じさせることもありません。つまり、どんな時でもしっくりくるビールです。うすい黄色?そうです。泡立っているの?そうです。おいしいの?間違いありません!

名前の由来: シャープなキレと研ぎ澄まされてごまかしの効かない味わいが特徴のラガーの存在は意識はしつつも長らくKBCにとっては未踏の地でした。しかし最近アメリカで口にしたイタリアンピルスとの出会いが契機となり、いよいよラガーという新しい領域に足を踏み入れることにしました。視界良好!いざ新天地へ、出発!

スタイル:
ラガー
モルト:
Pilsner
ホップ:
ビタリング - Styrian Goldings Bobek
味・アロマ - Hallertauer Mittelfruh
酵母:
Lager
ABV:
5.5%
IBU:
24
ガスボリューム (炭酸ガス含有量):
2.6