ベルギーからの諜報員 (Spy from Belgium)

一店舗に樽を1本まで

いろいろなホップに挑戦したシリーズも、ベルギーに触発されて仕込んだアンバーエール「ベルギーからの諜報員」で最後となります。これまでリリースしたビールはホップのキャラクターに特に焦点をあててきましたが、今回のビールではフランス産のホップを使っただけでなく、ベルギー産の麦芽にベルギー酵母を組み合わせてみました。

つい最近、ベルギーに行ってびっくりしたことのひとつは、伝統的なベルギービールと、新しいそれとは仕込みの方法が全く別である、ということです。前者がベルギー酵母に焦点を当てたビールであるのに対して、後者はアメリカに端を発するクラフトビールの影響を受けてホップのフレバーにフォーカスしたものでした。今回のビールは、豊かなモルトのフレバーは全量ベルギー産の麦芽を使った結果でありつつ、フルーティーでベリーのような香りは今回フランス産ホップを100%使用したことに由来しています。と同時に京都醸造のハウスイーストであるベルギー酵母が発酵によって醸しだした香り、そして全体をまとめる苦味はアメリカンアンバーエールを思い起こさせる仕上がりとなりました。

名前の由来について:ベルギーの麦芽とイースト、そしてフランス産のホップの組み合わせから産み出されたこのビールは、大西洋を越えた向こう側のアンバーエールを思わせる仕上がりになりました。言ってみれば、アメリカ人のようなフリをしたヨーロッパ人のように。 また、折しもポールとクリスがベルギーから帰ってきたタイミングでのリリースということもあり、ベルギーと北アメリカを股にかけた何かしらのネーミングが面白いと思いつき、この名前となりました。

スタイル: ベルギーからインスパイアされたアンバーエール

モルト:
Pilsner (ベルギー産), Biscuit Malt (ベルギー産), Cara 50 (ベルギー産), Special B (ベルギー産)

ホップ:
ビタリング - Warrior
味・アロマ - Mistral (フランス産), Triskel (フランス産), Barb Rouge (フランス産)

酵母: Belgian Ardennes

ABV: 5.0%

IBU: 25

ガスボリューム (炭酸ガス含有量): 2.2